2日目

Jenny Foxは密かに楽しみにしていたバンドだ。H・R・S INOVAITIONで初めて見たのだが久々の本格的女性HRバンド、正に平成のSYOW−YAといった趣である。全員黒のコスチュームで決めた、なかなかの美人であり、確かな演奏力もある。付け加えるならギターのMIKIは以前キュアホワイトと同じ髪型をしていた。(残念ながら今回は違う)やっぱり「追憶の雨」に尽きる。切々とそしてドラマチックに歌いあげるKYOの見事な歌唱力、照明の効果も相まって素晴らしかった。(時期が時期だけに、ほのかとキリヤ思い出しちゃいましたよ会場では私だけだろうケド)関東でもコンスタントにライヴをやってほしいし、CDも早くほしいところだ。でも、髪をなでたり、首筋をなめたりする百合っぽいやりとりは、本当に演出ですよねえ…。

Glneryus 去年とまったく衣装が変わっていて驚いた。突如としてキングアーサー登場か?と思ってしまいました。なぜ、ヴォーカルだけ中世騎士?しかも目がイっている。自分の世界に入っている。そうだ、自分の世界に入り込めないヤツに自分の世界を創り、伝えることなどできないのだ。
本格的様式美のサウンドとハイトーンボイスは世界レヴェルではないだろうか。好みを越えて、ただただ圧倒された。

INO HEAD PARK どこをどうすれば、こういう発想が出るのだろうか?6人編成なのだがうち5人はオレンジのツナギ。そのうちひとりはアイパッチ。4人はマスカレードマスクにKISS風メイク。6人目はマイクの着ぐるみを着た銀色の妖精マイクマン!この6人はそのままプリキュアの敵として登場してもおかしくないだろう。(そうか?)部活動のごとく「おーっ!!」の
掛け声とともに登場。会場からは中学を思い出すとの声も…。ベースにトラブルが発生したものの独自の世界を展開した。音楽性もラップあり、バラードありとバラエティに富んでいて、なかなか楽しめた。かぶりものや着ぐるみが登場すると反射的にワクワクしてしまうのは特撮ファンのサガだろう。場違いに感じた人もいたかもしれないが、こういったバンドを呼んでしまう主催の懐の深さには感心させられる。ある意味なんでもありがROCKでもあるのだから。

大村隆桂 若い!若干20歳であのギターテクニック、演奏力!となりの男の子がステージにあがり堂々とベテランミュージシャンたちと渡り合っている。そんな印象だ。会場の女性からはカワイイの声が。ヴォーカルにはMR・BIGのRichi Kotzenも登場。Ericku Mrtinもゲストに来てGO!GO!パワーレンジャーを歌ってほしいのだが、かなわぬ夢か。去年はMAKE UPがペガサス幻想やったんだけどなあ。

ACTION! ついに来た!このためにイベントにきているようなものだ。高橋ヨシロウの声も全盛期の頃に戻っているようで嬉しいかぎり。ACTION!100000ボルトは正に伝家の宝刀!大谷ケイイチも2曲ヴォーカルを聞かせてくれた。まるで日本のジーンシ・モンズのようだった。オリジナルのドラムである秋田鋭次郎も復活。神戸でワンマンライヴをやるようだがどうしようか。今日は山根もとつぐが来ないのが残念。西田竜一と広川大輔はどうしてしまったんだろう。大輔のヴォーカル曲をもう一度聞きたい。ゲストで出てくれないだろうか。関東でもライヴやってほしい(これ、ばっかだね)

紫 なにが驚いたって、登場のBGMがスタートレックDS9だったこと!ああいう会場で聞くのもいいものである。キーボードのジョージ紫は連邦の制服をアレンジしたTシャツを着ていた。配線が露出しているキーボードも凄かった。紫は音楽評論家が日本のロックを語るとき必ず名前が出るバンドで、名前だけは知っていた。ヴォーカルの宮永英一はむかし何と、映画「恐竜怪鳥の伝説」の主題歌を歌っていた。かなりの巨漢で、体から声が出ている。そしてドラマチックに歌い上げる。メンバーの年齢差がかなりあると思うが新旧融合という感じの一体感は聞いていても心地よかった。ラストのハイウェイ・スターのカッコ良さにただただ感動!

山本恭司withH・R・S Special Banndo 信じられなかった。庄太郎の口からそのことを聞いたとき。ドクターストップで山本恭司が欠席!昨日あれだけ見事な演奏を見せてくれたのに。体調不良だなんて微塵も感じられなかった。今回が初めてらしい。今まで、VOWWOW、WILD FLAG、新生BOWWOW、再結成BOWWOWと一番多く山本恭司の関わったバンドのライヴを見てきた。見ている側からすれば、それが当たり前のように思えてしまうのだが、常に最高のものを提供することがどれだけ大変なことか。胸が一杯になった。プロだから当然だ。そう言う人も多いかもしれないが。今まで以上に見る側としてもい一つ一つのライヴを大切にし最高の演奏には最高の拍手を送りたいと感じた。

演奏はそれぞれのバンドから助っ人が登場、会場は熱く、暖かい雰囲気に包まれていた。最後はテーマ曲AGEINの合唱。今年もイベントは終了した。

正直、今までは自分の好きなバンドが見られればいいという気持ちだったが、今年集まった個性的なバンドを見て来年はどんなバンドが出て楽しませてくれるのだろうかとういう期待が強くなってきた。新旧合わせて。

人に左右されない生き方は難しいが、私は好きなものに関してはそれを貫いてきたつもりである。
音楽業界も色々あるだろうけど、ミュージシャンが納得できる音楽をつくり、ファンもそれを聴ける環境だけはなくなってほしくない。ファンの立場だと、CDを買いライヴに行くことくらいしかできなけど。