1日目

初日、一発目はGargoyleからスタート。イベントで3回位見ているだろうか。デビュー17年とのことだが、それでも若手の部類に入ってしまうとは、このジャンルはそんなに危機的状況なのかと感じてしまう。骨太なサウンドと日本情緒的な歌詞が独特の雰囲気を出していて、生真面目なMCとの落差が楽しくついつい乗ってしまう。以前の職場の人にこのバンドのファンの人がいてもう故郷に帰ってしまったが、私が見ていてその人がこの会場にいない、というのも不思議で少しさみしい感じもしたが。

二番手はSIXRIDE。全員赤のツナギで、会場にはそれと同じツナギのファンも見受けられる。まだ二十代そこそこといった感じながらも、ヴォーカルの圧倒的なパワーにはうならせられる。どこかで見たようなと、思ったら去年は山本恭司バンドで、見事なヴォーカルを聴かせてくれた彼だった。ただ、ヴォーカルばかりが圧倒的で演奏の方がなにか足りないような。上手いのだが。いずれにせよシーンの核となる将来性の感じられる若さあふれるバンドだった。

次は、外道!今でもあのゾクゾクするような興奮はつづいている。ギターの加藤秀人は山本恭司主催のアルティメットギターファイトで見ている。なんでもGS以前、日本にロックが定着する前からロックしてたというから、かなりのキャリアだ。いや〜あの人のMC面白くて面白くて、(マラソンの選手だったのでギター抱えて走りながら練習したとか。)果てしなく聞いていたかった。ステージ中央には白い鳥居のセットが掲げられ、加藤秀人は連獅子(歌舞伎のかつら、ピーサードか白獅子仮面みたいだ)と白い着物とスラックスで、ベースの中野良一は黒の着物とレザーパンツで登場。白と黒でさながら中年プリキュアといった、いでたちだ。(無理のある例えか)ひたすら走りまわり、プレイするその姿は全く年齢を感じさせない。そのギターの音色は激しくも心地よい!あんな心地よさは初めてだった。そして自然に体の中の何かがうずきだし、はねたくなってくる!今回のイベントで最高の興奮があった!げっげっげっ外道!また見たい!

RAJASは、ヴォーカルの森川邦子の人生を感じさせる歌をじっくりと聞かせる。地元関西のファンが多数かけつけていてファンのテンションの高さも凄かった。しかし、なにかあったのかイっちゃってる兄ちゃんが、女の子にからもうとしていて、どうなるかと思ったが彼女らしき人がなだめてその場はおさめられた。ちょっと冷や冷やしてしまいました。ステージの終わり、スタッフがメンバーと楽器を持ち替えて、退場まで演奏をつづけ見送るというイキなことやりチームワークの良さを感じさせた。

NOVERA このバンドとACTION!が見たいがためにこの、イベントに来ているようなものである。今回はドラムの秋田鋭次郎、ギターの山根基ツグが復帰。完全オリジナルメンバーで見るのは初めてである。NOVERA伝説をやった日進パワーステーションも今はもうない。完璧な演奏、麗しき作品世界。ハッキリいってモノ足りない!あの時間じゃ!結成25周年でワンマンライヴをやるらしいが関東でもやってほしい。

山本恭司 with H.R.S Supeciaru Bando  イベント最大の目玉のスペシャルバンドである。元シャムシェイドの遠藤一馬がヴォーカル、満園庄太郎ベース、黒瀬蛙一ドラム、永川敏郎キーボード、神鬼ギターといった面々。ユーリリーガットミーなど、60年、70年代のカバーが中心だが、意外なところでパープルレインが演奏された。新しめの印象もあるがそれでも20年位まえか。セッションだと、どうしても70年が代中心になりがちだが、こういいう意表をついた曲ももっとやってほしいところだ。相変わらずの山本恭司の鬼気せまる、ギターソロ。やっぱり凄い!

最後はイベントのテーマ曲、AGEINの合唱で、終了2日目につづく