静かに進行していく悪のイメージ2

スタートレック宇宙大作戦)の第5話「ふたりのカーク」という話がある。転送機の事故で、悪の要素だけの、もう一人のカーク船長が生まれてしまう。悪のカークは酒をラッパ飲みしたり、女性乗組員に手を出そうとしたりやりたい放題。善だけになった元のカークは良くなるかというと、決断力、生命力が著しく低下してしまう。人間の心には善と悪があり、悪の要素もまた必要である。こういうテーマをドラマで見せられるのはSFドラマ、スタトレならではであるなあ、と思った。この話はビデオリリースされたことがあるので置いてあるレンタル店もあるかもしれない。

ジャアクキングが三つに別れ、新たなる三人が登場したときジャアクキングの悪の要素が三つに別れそれぞれなにか象徴した性格づけがなされるのかと、またも勝手な想像をしてしまった。と、いうのもレギーネから受ける印象は不安定、不安だったからである。迷いもあるかと思ったが、先週、今週とプリキュアに戦いを挑む現場に赴くことに抵抗はないようだ。しかもコスプレ潜入工作員というスタンスはしっかりポイ姉さんから引き継いでるし(笑)。
ジュナ、ベルゼイに関しては能力、年齢的なものから来る個性意外はまだ見えてない部分は多い。今後しっかり描かれると嬉しいのだが。

ジャアクキングが甦った仕組みはどういうものだろうか?
映画「スタートレック2・カーンの逆襲で」ミスタースポックは命を落とすのだが、その直前、意識だけ身近にいたドクターマッコイに移し、次回作「〜3ミスタースポックを探せ!」ではそのことが鍵となって物語は進行していく。
多少無理があっても段取りは必要である。まったく説明がないのはどうだろう。それにジャアクキング不在時に三人がドツクゾーンを乗っ取ろうとするぐらいはやると思ったのだが。忠誠心は固いようだ。それに復活をめぐってのプリキュア側との攻防戦を予想したが…。あんなに簡単に甦ってしまうと首領としての威厳や強大さが感じられなくなってしまう。復活してもその能力描写がスターウルフの大気圏突入レベルの風圧といういのもどうかと。

スターウルフ…円谷プロ制作78年放送のSFドラマ。エドモント・ハミルトン原作。糸川博士もアドバイザーとして参加。優れたメカ描写と大気圏突入の揺れる頬は今でも特撮ファンの語り草。本日の放送でこれを思い出したR35世代は多いことだろう。ソフト化はLDで一度のみだがCSで放送された経緯もあるので見る機会はあるかもしれない。

本日の放送、「志穂のパスって好きだよ…」いいセリフだった。と、同時に電磁戦隊メガレンジャーの「お前たちの戦い方って好きだぜ!」(メガレンジャーが乗り込む巨大ロボギャラクシーメガの整備員が言ったセリフ。整備のとき壊れてるのは前だけで後ろはきれい。これは敵に後ろを見せずに戦ってるからだという内容だった)を思い出しニヤリとさせられた。くずれた顔は相変わらず浦安鉄筋家族でしたが。
レギーネの「私と戦ってほしいんです!!」流行るなこれ。で、もって変身後「邪魔しないでよお」ニヤリ。ジュナとのコンビネーションのよさ。ツボは外してない。

そして、ほのか!!!凄く魅力的だった。(しゃべってるとき動いてない影は怖かったが)利奈との会話、言葉少ないながらも語るなぎさと知り合ってから得た大切なことと優しさ…。(今のほのかをキリヤはどう見るだろうか)丁寧な演出は8話を見てなくても、また今回が初見の視聴者にも本作の魅力が伝わる出来ではないだろうか。

全体的にドラマとしても志穂のパス同様、光を掴みつつあるように感じた。