東京ファンタまつり外伝

行って参りました。東京ファンタまんがまつり外伝「ガンマー第3号・宇宙大作戦東映スパイダーマン」。まあ、東京国際ファンタスティック映画祭自体初めてですが。

朝早く行って当日券で立ち見ってのもつらいので一応ぴあにTELしてみるとしめきっている。前日じゃ当然かとあきらめきれず、最寄駅のぴあに行くと…なんとまだある!当然購入。受付のおねえさまの「ひらのひでゆき、ひぐちおまさひろプレゼンツのこれですか?」なんていわれたのはちょっとアレだったが、これでプリキュアを見てからゆっくり出られる…ってそういう問題じゃないか。

ガンマー〜は小学生のころ年末、テレビで見たっきりである。しかもその日は「緯度0大作戦」も放送され幸か不幸か時間は重ならず、幸せで大変な一日だった。テレビとはいえ凄い組み合わせだった。

今回も写真が使われてる、博士が倒れる場面はものすごくショッキングだった。当日のトークにも怖かったという話が出たが、テレビ放送とはいえ私も少なからずトラウマは受けている(笑)。(そして緯度0の脳改造の場面とか。)

ミラノ座に来るのも、83年の「ゴジラ復活フェスティバル1983」以来だ。入場時に特製紙帽子とスライムがプレゼントされた。なかなか洒落がきいている。

場内で流された、ファンタスティック映画祭の予告でスパイダーマンの場面となると拍手が起きる。このテンション!なんかいいなあ。

ゲストは庵野、樋口両氏に、深作健太氏が加わり、ショッカーO野氏の司会でスタート。
お父上の作品はたいてい2.3回見ている健太氏もこれだけは手が伸びず、以前ビデオ発売されたとき、一緒に見ないかと誘われたがことわり深作監督はひとりで見たとか…。
健太氏曰く「親のトラウマを子がフォローする」なんてことを言っていました。

庵野、樋口両氏のトークはもう、効果音がシュピーゲルと同じとか、大気圏突入時、燃えるガンマー3号が、ガバナス戦艦みたいだとか、外人の演技が復活の日のようだなど、マニア度全快で、果てしなく聞いていたい感じ。両氏の作品はあんまり好きじゃないけど。

予告編から始まり、いよいよ本編へ。約30年ぶり、スクリーンでは初の鑑賞である。
ゲル状の宇宙生物の描写は今見てもリアルで不気味だ。音楽は津島利章氏だが、なぜか宮内國朗氏、というかほとんどウルトラマンの曲のようだ。一部鬼太郎も入っていたが。
気になったのがスクリーンが湾曲してるため、ロケットが、フレッシュゴードンのロケットみたいに見えた。
本作は特撮が東宝作品を手がけた渡辺明氏の会社の手によるもので、なるほど確かにメカの雰囲気は東宝に近い。演出的にも外人が演じてはいるが日本の戦争映画の雰囲気がして独特の味がある。

スパイダーマンは、リアルタイムで見ている。祖母の引率で弟、親戚らといったのだが「仲谷昇も、あんな子供の映画に出るようじゃ、おしまいだねえ」の一言がいまだに耳に残っている。

トークの途中、突如鉄十字団が出現!でもなぜかパンサークローのマスクをしたヤツとミリタリー調の連中だ。ニンダーはどうしたのだろう?残党はいろいろ大変なのか。
ショッカーO野氏は、会場を守るため奮闘するもピンチに!だが、そこへ、テーマ曲にのってロープでスパイダーマン登場!「奇蹟の復活を遂げた男、スパイダーマン!」舞台でポーズを決める。「ええい、もう一回封印してしまえ!」激しい乱闘!そして「マーベラー!」の呼び声でオンスクリーンでマーベラーからレオパルドンの活躍が映し出される。
舞台にはカ○○リのレオパルドンが。「早い、強い、凄い!特撮史上最強の秒殺ロボ、レオパルドン!」といったナレーションでショーは終わり、その後ゲストのアクション監督金田治氏が登場。当時の裏話で会場は大いにわき、いよいよ上映。ここでなんと公開時の東映まんがまつりの総合予告編が上映された、そう長靴をはいた猫、キャプテンハーロック宇宙からのメッセージ銀河大戦、キャンディキャンディ、も大スクリーンへ。

二本とも、上映中は爆笑、拍手で大喝采。あの熱気の中で映画を見るのもいいものだとすがすがしい(?)気持ちでミラノ座をあとにした。