ふたりはプリキュアとウルトラマンG

27話、新章のスタートとしてはまずまずの滑り出しだと思う。新設定がちゃんと考えられているか不安は残るが、ポルンの可愛らしさを印象付ける気の利いた演出、新たなる敵の圧倒的パワーの描写、地下駐車場での超絶バトルなど見所は多い。

「しっかり掴まってるのよ!」思わず最初の仮面ライダーを思い出してしまった。助けた人質をサイクロンに乗せてひとこと「しっかり掴まってるんだぞ」見ているこっちも安心したものだった。
ヒーローが助けに来てくれたときの安心感は大事だと思う。ここんとこ頼っていいのかなあ?とうのが多かったもので。平成ライダーは来てくれても一般庶民は怪人から逃げ切れないことが多いし。
それがきっかけでポルンがなぎさになつくんだけど(ほのぼのしていいシーンだよね)そうするとほのかの立場は…。別な意味での三角関係が(笑)。

角沢さん、XMENに転職されては?ストームとキャラかぶって大変かもしれないけど。オフィスのシーンは年少視聴者完全に置いてけぼり(笑)。いきなりガラスを突き破るシーンは海外SFドラマかと思ってしまいました。

ジャアクキングの復活を暗示する展開だが、ウルトラマンG(グレート)を彷彿とさせるものがある。

ウルトラマンGは90年にビデオと劇場公開された初の海外製作によるシリーズである。オーストラリアで製作され日本のスタッフもアドバイザーとして現地に赴いている。メインライターは会川昇だが、小中兄弟も参加しており、この作品のためのプロットは後に平成ウルトラとして実を結ぶこととなる。

シリーズは2部構成になっており、邪悪生命体ゴーデスとの攻防戦を描いた前半とさまざまな怪獣が登場する後半とに分けられる。それぞれ「ゴーデスの逆襲」、「怪獣撃滅作戦」として再編集され二本立てで劇場公開された。

宇宙開発公団のジャック・シンドーとスタンレー・ハガードは火星でウルトラマンGと邪悪生命体ゴーデスの激戦に遭遇する。宇宙船はスタンレーとともに爆発。(だが、実は…)ジャックは地球に帰る術をなくす。Gはゴーデスをバーニング・ラズマで粉砕するも、その細胞は地球に降り注ぎ生物に寄生し怪獣化する。Gはジャックと合体し地球に赴く…。

まあ、自分で蒔いた種を自分で刈りに来る展開である。最後地熱などの地球のエネルギー吸収してゴーデスは復活する。宇宙すべてを吸収しようとするゴーデスに対し「最後、たった一人になったお前はどうする?!」ジャックは語りかける。光と闇の戦いを象徴するものがある。

もし、ジャアクキングが復活するのなら、彼はプリキュアふたりに何をを語りかけるのだろう?

そして後半、最終回Gの戦う相手は、地球!地球自身が意志を持ち怪獣を呼び寄せる…そして。

プリキュアが変身するとき発する眩いばかりの虹の光。そこに虹の園の意志の力を感じるのは私だけだろうか?(光の爆発とともに地表に降り立つ映像イメージはウルトラマンガイアが降り立つのに近いものを感じる。)ジャアクキングドツクゾーン)とクイーン(光の園)は表裏一体、夫婦だとしたら虹の園はその子供だろうか?(あ、でもポルンがいるか)

色々こじつけてきたが、特撮ファンの立場から見ても「ふたりはプリキュア」と言う作品はとてつもなく魅力的なのである(笑)。

ウルトラマンGなら大きめのレンタル店にあるかも。海外ドラマとしてのウルトラマンとして再評価されてもいいと思うのだが。