ふたりはプリキュアとザ・ウルトラマン
25話、26話改めて連続視聴。設定はいまだ不明瞭な箇所があるもの、ふたりのここまで培った友情のパワーをぶつける一応の最終決戦としてはまずまずだろう。お互いフォローしつつの激しいバトル、必死の美少女戦士の発する熱さとキュートさセクシーさは見ごたえがある。(…にしても、意地でも見せないつもりだな)
イルクーボ、唐突に改造形態で登場。初見のとき寝ぼけ眼だたのでジャアクキングが直接乗り込んで来たのかと思った。改造される描写がないのは説明不足すぎる。(私もあんな風にホワイトを掴んで…いや、やめておこう)
ふたりの危機にたちあがるクイーンを見て(ま、ご都合主義は置いといて…)私は大魔神を連想した。大魔神は3作あるのだが、内2作は美女の涙で、1作は仲間のため自らの命を顧みない少年の行為によって立ち上がるのだが、少女同士の友情で立ち上がるというのもこの作品らしくどこまでも百合の香りが…。
長老がよう子さん、けい子さんと25話では言ってますが、26話ではよし子さん、けい子さんと言っています。痴呆はかなり深刻かと(笑)。どうせなら、よう子さん、ゆかなさんと言ってくれたら楽屋落ちとしても面白いと思いましたが。
光の園へ向かう一行、球体に乗ってというのも、本家ウルトラマンが初めて地球を訪れたときを彷彿とさせて楽しい。
光の園の描写とプリズムストーンの位置づけ、そして戦士としての形態。私はザ・ウルトラマンに近いものを感じる。
ザ・ウルトラマン。79年放送のウルトラシリーズ初のアニメ作品。実写特撮ヒーローの代名詞でもあるウルトラマンのアニメ化なので賛否分かれているが、私は好きである。
その1エピソードに「これがウルトラの国だ!!」(19,20,21話)三部作がある。ウルトラマンの故郷であるU40(ユーフォーティー、過去のシリーズとは独立したものとなっている)は大自然に恵まれ人々は地球人となんら変わらない姿で暮らしている(服装はギリシャ神話だが)。だが、地下は未来都市のようになっており、人々は全ての源ウルトラマインドの力により超人化する。ウルトラマインドは劇中エネルギー体のようなものと描かれている。本エピソードではそれを敵対するバデル族が奪い悪用する。ウルトラマインドの力は次々に怪獣を生み出しウルトラマンはピンチに陥り…という展開。
それに加えて、ウルトラマンにも二通りあって、地球人と合体しているパターン(初代マン、新マン等)と地球人に姿を変えているパターン(セブン、レオ、等)二通りある。本作のウルトラマンジョーニアスとヒカリ超一郎の関係は前者であるが、はっきりと二人の人格がひとつの体に宿っているという描写を前面に押し出したのは本作が初めてである。二人は劇中意識下で会話も交わす。(ヒカリが戦闘を強行してしまったためにカラータイマーが消え、ウルトラマンが倒れてしまうという衝撃的な場面もある。)これはプリキュアにも受け継がれている要素かもしれない。
興味ある方には視聴をお勧めしたいが、シリーズ中の異端児でもあるためか全話ソフト化は過去に一度LDでのみ。なんとかしてほしいのよホント。
三つに散ったジャアクキングが人間に乗り宿り…って次回の展開はウルトラマンG(グレート)・ゴーデス偏を連想してしまった!これについては次に。
どこかで見た人だと思ったら…
東京MXテレビのゼベックオンラインという番組をみていたら元バービーボーイズのベーシスト、エンリケがゲスト出演していた。私はBOWWOWのベースのサポートとしてステージに立つ姿を何度か見ている。無口な人だと思ってたんですがよくしゃべる人なんですね。最近では浜崎あゆみのバンドでプレイしているのをテレビで見たことがある。
番組中ジェットコースターやお化け屋敷をレポートするコーナーがあり、エンリケはその画面に合わせてアドリブで演奏する、なんてことをやっていた。突然コースターの画面に合わせてなんと、ウルトラQのテーマを弾きだした。しかし、若い番組のパーソナリティーふたりは「ジョーズだあ!」なんて発言。まあ、ウルトラQをしらないのも無理もないが、それにしてもウルトラQとジョーズのテーマって似てるかあ?
以前見た、XYZ→AのライヴでメンバーがウルトラQのテーマでステージに現れたのは嬉しかったなあ。
作画とか
昨日、今日のできごとなのにこんなに作画が変わってしまうのは(笑)。まあ、等身が縮みぎみで猫っぽい絵柄も可愛くていいけど。緊張感のないアクションもなんだか。私でもかわせそうなゆるいキック。(ホワイトなら喰らってもいいかも、受ける側からなら絶対に見え…いや、やめておこう。ブラックはマジで効きそうなんでカンベンな)
イルクーボへのレクイエム
予告編で現れた廃墟のシーンにただならぬものを感じ視聴に臨んだのだが。う〜む、幻想しかも物質が実体化した幻想。これだけのことが出来るのになぜイルクーボは負けてしまったのか(笑)。
それはさておき、ダークファイブのトリなのにあっけなさすぎる。メンバー4人を亡くし、プリキュアの成長とそのパワーを身を持って感じてきたキャラクターのはずなのに、ぶつける情念がありがちな悪のお題目なのがなんとも残念だった。基準はそれでいいだろう。だが、自分の運命を自分で決めたキリヤを目の当たりにしたときに彼の心情の変化が見てとれただけに。
前に、ポイズニーのぶつけた情念、人生は経験…。かつてポイズニーにもプリキュアたちのようにに一途でがむしゃらな時があったのでは、そう感じさせるものがあった。裏返しの愛情に近いもの…と言ったら深読みしすぎだろうか。それに対し、イルクーボがぶつけるものは「お前たちはなぜ?!」ではないだろうか。メンバー3人を倒し、1人は自ら…その力の源になるもの、それは。それを実感しながら散る。そんな展開だったら。これは私の一意見にすぎないのだが。
あの最期はなんだったのだろう。「どうなるか、わかっているな…」キリヤに言った、厳しさと優しさが入り混じった彼のセリフが今だに耳に残っている私には納得できない。さらに、納得できない事態が起きるのだが。